今回は、組織におけるモラルについてです。
先日、何気なくふと読んだ記事に、とても気になる内容がありました。
子供達がいじめをしていることを「悪気がなかったのだから仕方がない」と流そうとした担任に対して、学年主任の先生が「悪気がないからダメなんだ!」と叱ったという話です。
■『悪気がないからダメなんだろう!』担任を目の前で叱る、学年主任の教師。”子供のいじめ”に向かい合う、大人の姿勢を考えるhttp://cadot.jp/impression/2772.html
これは、全く、会社でも同じことが起きているなぁ、同じことが言えるなぁと思いました。
「悪気がなければ何をしても許されるのか?」問題。
似たような話として、
「業績さえあげていれば何をしても何を言っても許されるのか?」問題、
「相手に問題があるならいじめてもいいのか?」大人のいじめ問題、
「経営者のやり方がダメなら、言う事を聞かなくてもいいのか?」問題、
「自分の主張を受け入れてもらえないなら、相手の主張も聞かなくていいのか?」問題、
「モチベーションが上がらないなら(会社があげてくれないなら)業績が上がらなくても自分の責任じゃないのか?」問題・・・
人として拘らなければならない価値観、振る舞い、考え方。これをなぁなぁにして流してしまうことは、
人としてのプライドを持たない自分になるということだと私は思います。
「プライド」の定義は、長くなってしまいますのでまた別の機会に・・・と思いますが、
「プライドのない自分」でいることを許すということは、「自分に期待しない」という事にも繋がる。
「プライドのない自分」は、適当な仕事、中途半端な仕事、自分勝手な仕事、思いやりのない仕事・・・をしてしまいます。
頑張ろうと思う気持ちや、成長したいという欲求、前向きに爆発する感情・・・を捨ててしまいます。
こういう問題を流してしまう風土は、組織の成長を止めてしまいます。
「それってダメだよね」「それっておかしよね」と、気付ける感性を持ち、言える力(納得出来る伝え方が出来る力)を持つ事、
そういう会話が普通に出来る風土・人財を育てることが、健全に伸びる組織を創るためには最も重要なことです。