今日は、久しぶりにこれは良書だぞ!!と思った本に出会いましたので、レビューを書いてみました。
●時間の概念 ●決めたことをやり遂げられるテクニック ●実例とFAQ という痒いところに手が届く漏れのない構成になっていて、ギモンも残らずすっきりと読み切れました。私にとっては、ものすごく役に立つぞ!と思う内容ばかりでした。
2020年前半は、私にとってあまりにもコントロールを失ってしまった、時間が思い通りにならない日々の連続でした。
プライベートでは年末に父が他界し、その関係でやらなければならないことがてんこ盛りの年明け。気づけばコロナ禍の中で行動が制限され、仕事のやり方が大きく変わりました。
コンサルティングの現場でも、オンライン化によって効率的にことが進む様になった側面がある一方で、会議や打ち合わせが早朝や深夜に入ってしまったり、コミュニケーションロスによるトラブルがあったり、新たな価値観に基づいて決断しなければならないことも増えたりで、一時的には仕事量が3倍くらいに増え、全く休みが取れないという、自分を失う感覚にも陥りました。
時間管理はどんどんおざなりになり、やりきれない積み残しタスクも増えてしまった4月以降。7月に入り漸く落ち着きましたが、なかなかストレスフルな毎日だったと思います。
これを読んでくださっている皆さんの中でも、似た様な状況に陥ってしまっている方も、いらっしゃるかもしれません。ここでお勧めしても特に私に何かが入るわけではありませんが(笑)、時間管理や目標管理に悩んでいる方は、一度読んでみると良いかもしれません。
この本から私がキャッチした「決めたことをやり遂げるために必要なこと」それは、
何に時間を使うかを明確にした上で、綿密に計画・段取りをしてブラッシュアップし続けること!
計画と段取りをする上で、心理学的にはいくつもトラップがあり、人は往々にして、時間を短く見積もってしまったり、同時に複数をやれると思い込んでしまったりする傾向がある。それを踏まえた上で、いかに綿密に計画・段取りをするかということが大切であるということ。
1日が終わったら、全てのタスクに対して実際にかかった時間を記入して振り返り、ついでにその日の簡単な日記もつけてしまう。それを繰り返して、時間管理の精度を上げていくことで、目標達成に近づき、自分の時間をコントロールできているという幸福度も上がっていく。
ポイントは3つ。(あくまでも今の私個人の問題と照らしてのまとめですが、お役に立てばと思います。)
① 限りある時間を、本当に大切なことに使うと決めること。目的を持って時間を使う。
② 計画・段取りを綿密に立てて実行する。(その上での効果的なテクニックが山ほど書かれていて素晴らしかった。段取りをあらかじめビジュアルイメージする、ドラブルが起きた時の行動を決めておく、タスクはシングルタスクで15分で実行するなどなど。)
③ かかる時間やドラブルを事前に予測し、実施したあとは振り返って改善する。それを繰り返してブラッシュアップする。
めちゃくちゃシンプルで当たり前のことなのですが、それができないのはなぜなのか、「できない」の壁を突破するための、すぐにできそうな様々なテクニックが様々書かれていました。
それと、個人的には、今まで定説だと信じ込んでいたことが覆される様な内容もいくつか書かれていて興味深かったです。例えば、ブレストは却って生産性が下がる、クリエイティブなアイディアは、一人で考えたほうが出やすい、など。
胸に刺さった、イタイなー・・・というフレーズは、「スケジュールに空きがない人は成長しない」でした 笑。
スケジュールが計画倒れになる時、私の場合最も多いのは、「事前に見積もった時間よりも時間がかかってしまう」というケースです。
まずはあらためて、ひとつひとつのタスクにかかった時間をチェックしなおして、計画を見直すことから、はじめていこうと思います。