みんなが在宅で仕事をするようになって、
「一人一人の動きのブラックボックス化」が加速している。
それによって、「事実誤認」や「感情的なコンフリクト」が起きやすい。結果、次のアクションや、打ち手に関する「判断を誤る」「判断に迷う」ということが起きやすいなぁと、感じています。
「誰がいつ、何をどこまでしたのか」
「誰がいつ、誰とどんな話をしたのか」
「話の論点は何で、結果、何を決めたのか」
「自分は何を考えていて、これからどうしようとしているのか」など、
仕事にまつわる情報を、関係者同士が詳細まで共有しないと、その後の判断に間違いが生じやすく、指示やアクションをミスってしまうことが起きやすい。
リモートであるが故にタイムラグが生じるとますますややこしくなる。
リモートの場合はスピードが、対面での仕事よりも何倍も求められるのはそのため。
また、詳細まで共有したとしても、論点がずれてしまえばそれはまた間違った判断につながりやすいので、論点(目的)を外さないことは、最も重要な観点となる。
非対面で仕事をするのが当たり前の人にとっては、これはもう10年以上前からあった問題で、今に始まったことではないのだけれど、地味にこの、「情報を正しく速やかに伝達・共有するスキル」・・・「書く」「話す」「訊く」に加えて、「状況を正しく把握する」「立ち回る」「目的に沿って必要な人を巻き込み段取りする」スキルということになるのだけど、は、これからますます、重要になってくると感じています。
効率よく1回のメールやチャットで、論点を掴んだ詳細情報を伝えることは、ものすごく重要。逆に受け取り側は、コミュニケーションを面倒がって、少ない情報の中で想像や憶測で判断したり、ことを進めるのは危険。
全体を俯瞰して、目的に沿った動きが起きているかや、情報伝達が事実に忠実にスムーズに行われているか、感情的なコンフリクトが起きていないかを管理する役割を担う人がいないプロジェクトは、崩壊・・・とまでは行かないまでも、難航することが多い印象。
また、コミュニケーションツールを有効に使ったり、情報伝達の仕組みを整えるなどの施策も、今後ますます必要になってくるなぁと感じています。
そして、改めて、「ブラックボックス化しやすい環境」の中でも、信頼感をもって仕事を進めていける「関係性」も。
今後はミーティングの中で、「同じ景色を見られているか」の確認を行う必要が、これまで以上に出てくると感じます。
このあたりのことを、体系的にまとめたいなと・・・しばらくいろいろ考えていきたいなと思っています。