「昨日の武蔵は今日の武蔵に勝てない」。そんなふうに日々自分を
人財育成の現場でも、多くの人がストイックに、「進化し続ける」ことに重きを置いています。
実際に、社員一人ひとりがこの「進化し続ける」感覚を持っている会社はとても強いですし、
男性の方などは、こういった感覚にアドレナリンが出る方も多いかと思います。
しかし、何も進歩がないように感じる
同じくらいとても大事な「あり方」だと思います。
「それでも自分は今
粛々と信じることを続けられるかどうか。
特に、女性の場合は、様々な場面で人に合わせて柔軟に振る舞う事が得意であるが故に、
ブレやすく、自信をなくしやすいというウィークポイントがあることが多いです。
特に女性に対するマネジメントにおいては、「君は大丈夫」という信頼や、安心感を与える
声掛けによって、ブレずに成果を出す事が出来る場合が多いように思います。
進化し続けるために自分にプレッシャーをかける力と、上手く行かない時でも自分を信じて
動じない力。
男性上司の方からほんとうによく頂く質問で、「大丈夫、と言ったり褒めたりするのは、
甘やかしているような気がする」とか「それで調子に乗って怠けたりしないのか?」ということがありますが、
そんなことは全く心配する必要がないと、私は思っています。
「チャレンジ」のない「ほどほど」は違いますし、「積み重ね」のない「自信」は、脆い。
だから、「君は大丈夫」と声をかけることは甘やかすのとは違っていて良いのです。
まずはこれまでやってきたことを客観的に振返り、自分に自信を持たせ、安心させて、
それから、チャレンジさせたり、足りないところを補う様に指摘すれば良いのです。
そのステップと、順序が、ポイントです。
なでしこジャパンの選手と監督の関係、出している成果を見ても、とても、感じるところです。
私は、自分自身の過去も含め、これまで、その声掛けがないがゆえに力を発揮できない女性を
嫌というほど見て来ましたし、その声掛けがなされる様になっただけで、見違えるほど成果を
出せるようになった女性も、見て来ました。
見極めが難しいところでありますが、このちょっとした働きかけにより、女性の力を
最大化できるか、マネジメントの力が試されるところだと感じます。